老健に入所するには?家族が知っておくべき3つの準備と心構え|現役ケアマネが解説③

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「老健に入所することになりそう」「申し込みを考えているけど、何を準備すればいいの?」 そんな不安を抱えるご家族に向けて、入所前に知っておきたいポイントを3回に分けてお届けしています。

第3回では、“空きがある施設”への不安や、事前に確認しておきたい施設の雰囲気・方針についてお伝えします。

「今すぐ入れますよ」と言われたけれど、 「えっ、そんなにすぐ?」「本当に大丈夫なのかな…」と不安になったことはありませんか?

はじめに:「空きがある施設」って大丈夫?

「今すぐ入れますよ」と言われたときの不安や戸惑いについて、現役ケアマネの視点からお話しします。

老健の“空き”が出る理由を知っておこう

老健では、ご逝去や在宅復帰、特養・有料老人ホームへの転居など 急に空きが出ることも珍しくありません。

ご本人の状態やご家族の状況に応じて、比較的早く入所できることもある施設です。 でも、いざ空きがあると言われると、「なぜ空いているのか?」と気になってしまうのも自然なこと。

老健では、「空きがある=人気がない」というわけではなく、 タイミングや施設の性質によって生まれる“偶然の空き”であることも多いのです。

※老健は「在宅復帰支援」や「医療ケアの中継点」としての役割もあるため、 他の施設と比べて入所から退所までの期間が短めになる傾向があります。 そのため、空きが出るタイミングが読みにくいという特徴もあります。

施設の雰囲気や方針を確認するには?

施設の雰囲気や方針を確認するには、見学一択です。

ホームページで得られる情報も多いかとおもいますが、見学に行ってこそわかることもたくさんあります。

見学時にチェックしたいポイント

ホームページだけではわからない、現地でしか感じられない“空気感”を見極めるために、見学の視点を紹介します。

たとえば…

相談員の対応やそのほかの職員の挨拶・表情

利用者の表情、利用者と職員のやり取りの様子

レクリエーションの頻度や内容

看取りへの対応や医療体制 ICTの活用などの施設独自の取り組み

面会や外出の制限など

こうした点を見たり聞いたりすることで、 「ここなら安心して任せられそう」と感じられるかどうかを見極めるヒントになります。

完璧な施設はないことを前提に

施設を選ぶにあたって大事なのは、「完璧な施設はない」という前提を持つこと。

どんなに良い施設でも、すべての希望が叶うわけではありません。 そのうえで、何を大切にしたいかを考えることが、納得のいく選択につながります。

老健に施設においては、病状を安定させながらリハビリを行う場所であること、自宅ではないこと、 共同生活である以上、どうしても制限が生じることは念頭に置いてください。

すべての希望が叶うわけではないことも理解しつつ、時間が許すのであれば2~3か所見学し選定することをお勧めします。

信頼関係は“相談の姿勢”から始まる

実は、ご家族の相談時の様子や言葉遣いも、施設側にとっては大切な判断材料になることがあります。

施設入所といっても人と人との関係の始まりです。

お互いに信頼関係を築くためにも、丁寧なやりとりを心がけることが、結果的にご本人の安心につながります。

制度の限界と、できることの見極め

介護保険施設は、国の基準や制度に基づいて運営されています。

そのため、料金の値引き交渉や、制度の枠を超えた過度なサービスの要求には対応できません。 「ちょっとオマケしてよ〜」「高いな〜」といった“渋り”は… 残念ながら通じません(笑)

とはいえ、制度の範囲内でできることについては、しっかりご案内できます。

たとえば、介護保険の仕組みや利用できるサービス、申請の流れなどについては、 相談員やケアマネジャーが丁寧に説明してくれます。

大切なのは、「できること」と「できないこと」をお互いに理解し合うこと。 制度の枠を超えるような特別な対応や個別の交渉には応じられない場合もありますが、 その中で何ができるかを一緒に考えていけると、安心につながります。

おわりに

3回にわたってお届けしてきた「老健に入所する前に知っておきたいこと」。

少しでも、ご家族の不安や迷いを和らげるヒントになっていたら幸いです。

介護の選択に“正解”はありませんが、「納得できる選択」ができるように、 これからも現場の視点から、やさしくお伝えしていきますね。

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